2013/03/21
モリスについて
労働とはなにか?と時々、考えることがあります。それと同時にいつもウィリアムモリスの言葉を思い出してしまう…。
『われわれは労働を楽しいものに、よろこびに、そして芸術そのものにしなければならない。そうすれば労働を呪ったり、忌避したりすることはなくなるだろう』
(政治学者の名古忠行氏が評伝『ウイリアムモリス』研究社)
物作りにおいてモリスは、ひとりの人間が作品の全ての工程を管理すべきたと説く。効率化を旨とする現代的な分業ではなく、隅々までひとりまたは少人数の良き労働者が責任持って目配りすることの大切さを、業種は違うけどモリスから学ぶ。
だから汗が目に染みて手がまめだらけになろうが、ぼくは自主的な労働を呪わない。そこから生まれる一貫した「信」は、きっと受け取った人は「気」を感じるはずだと思う。
でもでも、これを信条としてはいるが、僕はいまだ「良き労働人」にはなれていない…。
まだまだひ弱で、単に汚い労働人なのだ…。
ところで、野鳥(名前は詳しくないが…)を好きになったのもモリスのせいだ。ウィリアム モリス『いちご泥棒』のファブリックデザインを見てからだった。
たまに複雑な心境になるが、僕は鳥に果物を食べられるのが、ある意味嬉しい。なぜなら鳥と果物の関係は愛らしく、とても自然だと思ったからだ。